東日本大震災と、東電原発事故
の影響で、木戸川・請戸川両河川
が放射能の直撃を受けました。
素晴らしい自然や地元の方の生活が
人災により奪われた事。
本当に無念です。
【フィールド】 福島等の河川は河口の大きな川幅がありトロっとした流れのポイント@になります。
忠類川では河口ではあるものの、川幅もそれほど広くないものの流れは重く速いポイントA
になります。
@とAでは釣り方もサーモンのフライフィッシング用のタックルも当然違ってきます。
【時 期 】 福島では、木戸川の溯上ピークが10月中頃、請戸川がその少し後になり、前後一週間程度
が良いようです。
忠類川では8月末〜9月中旬がピンクサーモン(カラフトマス)のピーク。チャムサーモンは9月上旬に
溯上が始まって、10月一杯は溯上が続くようです。
【釣りの実際】 ポイントによる違い
ポイント@の福島の河川は、対岸の際に魚が避難してしまうのでそこへフライを届ける作戦が
重要となります。 魚とのファイトは障害物も流れもあまり気にする必要はないので楽です。
ポイントAの忠類川は、流芯に乗って下られたら止める事は至難の業です。
川幅は狭いのでロングキャストの心配はいりません。ただし重く早い流れに対し、如何に底
へフライを沈めて流すかが問題となります。
問題点(難しいところ)
フライフィッシングは、深く沈める事と遠くを釣る事は他の釣方に比べ、不得手です。
ルアーやエサが簡単に出来る事がフライのタックルでは不可能に近い物になります。
特にポイントが遠い場合には、ラインの太さからくるドラグや抵抗の影響でフッキング
が上手く出来ない事が決定的なバレの原因になってしまいます。
【魚とのやり取り】 魚を走らせてはダメ
ヒットした後、ラインを出して鮭を走らせたら取り込みの確立は極端に下がってしまいます。
完全にリールをロックするつもりでドラグをかけ、猛烈で瞬間的な抵抗時にのみフライラインを
出してやるようなファイトが理想的です。
バッキングまで引き出されて・・・・なんていうファイトを期待するのは間違いです。
合わせはしっかり
口は他の魚では考えられないほど堅く、針が刺さりにくい構造になっています。
いいかげんな向こう合わせでのヒットでは絶対に取り込めません。
ネットは磯玉を
トラウト用のネットは小さく、重く、短いので使い難いようです。
磯玉が一番使いやすいように思いました。
ハンドライディングお場合は、尾ッポを握れれば多少暴れても大丈夫です。
間違っても手を口に突っ込んで、シーバスのようなノリでバス持ちしないように!
鮭の鋭い歯で噛まれますぞ!
【もっとも重要な事は】 やはりベストな溯上状態の河原に立つ事につきます。幸運を祈りましょう。
【タックル】 ロッド 9番以上
リール ドラグのしっかりしたものを!
ライン 状況に対応して底をとるので、フローティングからタイプ5 T-300まで揃えられれば○
リーダー フロロカーボンの4号が標準のようです。
フライ 赤の8〜4のウエイト入りゾンカーがメイン、他のバリエーションも用意して下さい。
ノット これは重要です。十分研究して下さい。
以上、とにかくサーモンのフライフィッシングを一度釣ってみて下さい。
フライフィッシングの楽しみが広がります
フライフィッシングで出会える魚